常設展示室 1F 2009 MOMASコレクション 第1期

2009.4.25 [土] - 7.20 [月]

近代の絵画と彫刻

このコーナーではロダン、マイヨール、ブールデル、デスピオらの、人物をモチーフとした彫刻を展示します。当館所蔵の西洋彫刻の代表作をまとめてご鑑賞いただける機会となるでしょう。併せて、アンドレ・ドラン、モーリス・ドニなど1920-30年代の西洋絵画、さらに岸田劉生、森田恒友など、ほぼ同時代の日本近代絵画をご紹介します。

平成20年度 新収蔵作品から

ありがたいことに当館では昨年度、さまざまなタイプの作品を多くの方からご寄贈いただきました。このコーナーでは、その中から40点余りを選んでご紹介します。戦後のシュルレアリスムの流れを汲む画家で、大宮在住だった堀田操をはじめ、古川勝紀(絵画)、志水児王(写真)、重村三雄(彫刻)ら埼玉ゆかりの美術家の作品、ロシア・アヴァンギャルドとの関係が深い画家コンチャロフスキーの油彩画など、多彩な作品を展示します。

四季の彩り-日本画の名作から

当館の日本画コレクションの中から、四季を感じられる作品を中心に、前期・後期に分けてご紹介します。
前期(4月25日[土]-6月7日[日])では、昨年話題となった大熊家コレクションの横山大観、下村観山らの作品、さらに川合玉堂、小茂田青樹らの春を彩る作品を展示します。
後期(6月9日[火]-7月20日[月・祝])では、鏑木清方の美人画や、涼しげな夏を感じられる伊東深水の作品、そして今村紫紅、吉川霊華の名作もお楽しみください。

美術館物語:展示ディスプレイ

「美術館物語」は、ふだんあまり表に出ない美術館の様々な仕事を紹介するシリーズです。今回は「展示ディスプレイ」に焦点をあてます。バウハウスの流れを汲み、デザイン・ディスプレイ・建築など幅広い分野で活躍したヘルベルト・バイヤーは、天井から床まで視野全体を取り囲む展示デザインを提案しました。今回はこのコンセプトに基づいて、空間全体を使った実験的な展示に挑戦します。

会期

2009.4.25 [土] - 7.20 [月]

休館日

月曜日(ただし、5/4、7/20は開館)、6/23(火)

開館時間

10:00~17:30  (入場は17:00まで)

観覧料

一般200円(120円)、大高生100円(60円)
※( )内は20名以上の団体料金。
※中学生以下と65歳以上、障害者手帳をお持ちの方(付き添い1名を含む)はいずれも無料です。展覧会入場時に確認いたしますので
・65歳以上の方は、年齢を確認できるもの(運転免許証、健康保険証等)をご持参ください。
・障害者手帳をお持ちの方は、手帳をご持参ください。
※企画展観覧券をお持ちの方は、あわせてMOMASコレクションもご覧になれます。

アリスティド・マイヨール《イル・ド・フランス》1925年

モーリス・ドニ《シャグマユリの聖母子》1925年

志水児王 《緯度35度48分14.648秒 経度139度29分32.32秒》2007年

古川勝紀《国道16号-見つめ返す風景-》1999年

下村観山《巌に鳥》1915~16年頃

吉川霊華《羅浮僊女》1928年

展示ディスプレイ

MOMASコレクションロゴ

埼玉県立近代美術館では、2008年度より「常設展」という呼称を「MOMASコレクション」に改めました。当館の常設展では2002年度以降、外部からの借用作品や現存作家のご協力によって、所蔵作品を核としつつも従来の常設展のイメージに捉われない、企画性の高いプログラムを実施してきました。名称変更はこうした意欲的な姿勢を示そうとするものであり、これまで以上に充実した展示の実現を目指しています。

※MOMAS(モマス)は埼玉県立近代美術館(The Museum of Modern Art, Saitama)の略称です。